あっという間に、楽しいゴールデンウィークも終わっちゃいましたね。
連休中は、家族や友人といろいろなところにお出かけし、楽しく過ごしてました。
友人宅で寄り集まりがあるというので、ちょっと変わったワインを持っていきました。
先日、別の友人からいただいたものです。
スペインのポートワイン
これは、30年ものですね。
ワインなどでは、なかなか30年は難しいですが、酒精強化ワインならあり得ます。
酒精強化ワインって?
「酒精(しゅせい)」は、アルコールのことですね。
だから、酒精強化は、アルコールが強めのワインってことです。
別名、フォーティファイド・ワイン(fortified wine)とも呼ばれます。
有名どころとして、ポートワインなどの赤ワインが多いですが、シェリー酒など白ワインでも作られているものもたくさんあります。
私は最初、「酒精強化」って聞いたとき、スタミナがつくワインかと「ハブ酒」のようなものを想像してしまいました。
酒精強化ワインって、酔いやすいの?
普通のワインのアルコール濃度は13から15%ぐらいです。
それは醸造がすすみ、これ以上アルコール度数が高くなると酵母が生きていけないからです。
酒精強化ワインは、一般的に20度以上あります。
なぜかというと、酒精強化ワインは、ワインの発酵、醸造の過程で、高濃度のアルコールを添加して発酵を止めたものだからです。
そのためブドウの甘味が残っていて、また、アルコール度数が普通のワインよりも5度から10度ぐらい高くなります。
口当たりがよく甘いので、飲みやすいですが、たくさん飲むと酔いやすいですよ。
有名な世界3大酒精強化ワインって?
スペインのシェリー酒、
ポルトガルのポートワインやマデイラワイン
が有名ですね。
とりあえず、これだけ覚えておけばOKですよ!
次に有名どころとしては、イタリアのマルサラワインが挙げられます。
それ以外には、ポルトガルのマラガワイン、フランスのヴァン・ドゥー・リクール、ヴァン・ドゥー・ナチュラルなどが知られていますが、そこまで知っているのはよっぽどのお酒通ですね。
主な産地と原料は?
シェリー酒
産地:スペインのアンダルシア地方(スペインの南部の海岸沿い)
ブドウ品種:バロミーノ、ペドロ、ヒメネス
マラガワイン
産地:スペインアンダルシア地方マラガ町
ポートワイン
産地:ポルトガル北部のドロウ川流域
ブドウ品種:多彩にいろいろ
発酵途中にブランデーを加えるため甘口になってます。
マデイラワイン
ポルトガルですが、モロッコの西にあるマデイラ島
ブドウ果汁にブランデーを加えるのはポートワインと同じですね。
なんで、そんな暑い地方で生産されているの?
とても気候が暑い地域なので、ブドウの醸造過程の管理が難しくいいワインができない地域なんです。
そのため、その発酵途中で高濃度のアルコール(ブランデーなど)を加えることで発酵を強制的に止めて製品にしているのです。
その後、樽など、それぞれ独自の方法で長期間貯蔵されて出荷されます。
ポートワイン
ポートワインは、日本にとっても早い時期から輸入されてました。
赤玉ポートなどといえば、年齢がわかりますね。
ポートワインも他の酒精ワインと同様、当分が残っている発酵途中にアルコール度数77度のブランデーをいれて、酵母の働きを強制的に停止させます。
最終的なアルコール濃度は20%程度となり、普通のワインの13から15度と比べても高いですね。
それから樽の中で最低3年間熟成されたものがポートワインと名乗ることができます。
このワインは、30年間、樽の中で熟成されたものですね。
グラスに注いでみましょう。
まさに輝くルビー色をしています。
これは、ポルトガルの宝石と呼ばれています。
これは、香りが濃厚で、味わいもまろやかですねぇ。
このワインは、食後にチーズやチョコレートと一緒に楽しむのがいいですね。
とっても幸せな時間を過ごせますよ!
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
世界3大酒精強化ワインのひとつ、ポルトガルのポートワイン Quinta DO Vallado Porto 30years
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