ちょっと変わったお酒の話。
お酒を整理していたら、昔にいただいたものが出てきました。
ボルスとは?
Bols Zeer Oude (ZO) Genever (1000ml)

alc./vol:37.5%Proof:75°
Vintage:Non-vintage
Aged:No age
statementCategory: Gerijpt (aged) & Zeer Oude genevers
Product of: Netherlands
聞いたことある名前だなぁと思ってみていたんですが、ググってみるとオランダアムステルダムのリキュールメーカーなんですね。
ボルス(Bols, Lucas Bols)は、オランダのアムステルダムに本社を置く、カクテルに使われるリキュールやスピリッツの製造をおこなう酒類製造メーカーである。デ・カイパーと共にオランダを代表するリキュールメーカーとして知られ、世界最古の歴史を持つ。
(Wikipediaより)
日本では、アサヒビールが洋酒販売のマキシアム・ジャパン(マキシアム・ワールドワイド傘下)と業務提携したことにより、2005年から同社の製品を取り扱っているようです。
アサヒビールボルスWebsite
![]()
(Ashahi Bols websiteより)
このサイトの瓶の形をみて、お店で見たのを思い出しました。
バーテンダーさんが、ジャグリングのように回しながらカクテルを作ってました。
ボルスの歴史
調べてみると、『Bols(ボルス)』は、1575年にルーカス・ボルスによってオランダ・アムステルダムで誕生したリキュールブランドなんですね。
果汁をはじめとした天然材料から生まれる高い品質とバーテンディングへの様々なニーズをもとに開発されたボトルデザインが特徴だそう。
歴史
近世
古くから今日まで、オランダでは薬草や果実を酒にひたしてその効能分を抽出し、酒と共に飲むという習慣がある。1575年にアムステルダムに居住していたボルス一族の一人、ルーカス・ボルスの手により蒸留所が創業される。1664年からはジェネバ(今のジン)の製造を開始する。これが海を隔てた隣国イギリスで評判となる。さらにルーカス・ボルスは当時の大航海時代を背景に、世界各地からアムステルダムに集まってくる薬草・果実を、酒に浸してリキュールをつくり続ける。やがてそのリキュールがブルボン朝期のフランスに伝来すると、夜会などで貴婦人たちが身につける宝石など共に、その色を伴ったリキュールを飲むのが流行となり、次第にボルスのリキュールはヨーロッパ各地に浸透してゆく。
禁酒法時代とカクテル・ムーブメント
ボルスの名を決定的なものにしたのは、アメリカで1920年に制定された禁酒法で、酒が飲めなくなった街の酒場では、スピリッツなどにジュースなどを混ぜたカクテルが大流行する。これに伴い、ボルスのリキュールやスピリッツが隣国カナダからアメリカに運ばれ、知名度を上げることになる。
やがて第二次世界大戦により、オランダはナチス・ドイツに占領されるが、1945年に連合国軍によって解放されるとアメリカ兵により、禁酒法下で流行したカクテルがヨーロッパでも広がり始め、ボルス社の名前は不動のものとなり、今日に至っている。
現在
20世紀に生まれたカクテル文化と共に大きく成長を遂げた企業であり、同社のリキュールボトルはバーテンダーがショーパフォーマンスしやすいように、細長いシェイプにデザインされていることでも知られている。またその美しい見た目から、果汁の宝石とも称される。
(Wikipediaより)
ボルスの特徴
(Oude)は、非常に古いの意味です。
これがオランダで知られている最初のゲネベルですね。
ゲネベルとは?
(注)ゲネベル(genever)とは、オランダで造られたセイヨウビャクシン(juniper berry)というヒノキ科の木の実を風味付けした、お酒のこと。
セイヨウビャクシン(juniper berry)の「juniper」のことをオランダ語でgenever と呼びます。
それがイギリスに渡って「ジュネーブの酒」geneva と呼ばれて人気になり、やがて短くジンgin と愛称で呼ばれるようになりました。現代オランダ語では、「jenever」と綴り[イェネベル]と呼ぶそうです。
材料と味
ロンドンドライジンよりも味が辛口ですっきりはっきりしています。
「Zeer Oude Bols」はライ麦、オオムギおよびトウモロコシを含む穀物からと蒸留されます。
古い世界の伝統で、独特の石造りの釜で瓶詰めされるのです。
アルコール含有量は35%/ volと、一般のジンに比べたら低めですね。
「カクテルの創始者」ジェリー・トーマス(Jerry Thomas)
著名なバーテンダー、ジェリー・トーマス(Jerry Thomas)は、カクテルの創始者とされています。
1862年 「バーテンダー、どのように飲み物を混ぜる?(The Bar-tenders Guide or How To Mix Drinks”)」という本を出版しています。
そこにはブランデー、ラム、ウイスキー、ドライジンの前身であるジュネーヴをそれぞれベースに、基本的なカクテルスピリッツのレシピが書かれています。
そのジェリー・トーマス時代の古典である「Orange Collins」のオリジナル版を複製したカクテルレシピがこちら。
オレンジコリンズ レシピ
「コリンズ」とは
蒸留酒にレモンジュースと砂糖などの甘味料を加え、炭酸水で割ったカクテル。
フィズより甘く、量はとても多い。
サワーよりも酸味は少ないのが特徴。
材料
Oude Genever(このお酒)ドライオレンジのリキュール
フレッシュレモンジュース
シュガーシロップ(2:1)(約66パーセントの砂糖水)
ビターズ
炭酸水
くし形切りしたオレンジ
作り方
1. シェーカーに氷を入れ、以下を加えます。Oude Genever 75ml
ドライオレンジリキュール 15ml、
フレッシュレモンジュース 30ml、
シュガーシロップ 15ml、
ビターズ 2ダッシュ、
2. シェーカーを閉じて10秒間振る。
3. 二重濾過:シェイカーの内容物をホーソンストレーナーとストレイナーで濾し、予め冷却した背の高いグラスに注ぎます。
4. ガラスの上にくし形切りしたオレンジを絞って、グラスの中に入れます。
5. 炭酸水でグラスの上部までメスアップします。
背の高いグラスに長いストローを添えてサーブしましょう!
ビターズとは?
ビターズというのは、主にカクテルに苦味をつけたり、香りや色を良くしたりする目的で使用されるものですね。
通常ごく少量のみ使われるため、「ビターズ・ボトル」という専用容器に入ってます。
ひと振りすると中身が1ダッシュ(数滴程度)ずつ出るようになっています。
メーカーとしては、アンゴスチュラ・ビターズ (Angostura bitters)が有名です。

ホーソンストレーナーとは?
ホーソンストレーナーは、こんな形のものです。

これを振った後のシェーカにかぶせて、さらに濾し器で内容物を濾します。
これらは、どこのバーでも置いてあると思いますよ。
また、バーで探してみてください。
きっと、バーテンダーさんと仲良くなれると思いますよ!